漫画家の青山景さんという方が亡くなった。
32歳、自殺。
彼のツイッターを見る限り、精神的な疲労で情緒不安定になっていたための突発的な自殺、という感じを受けた。
彼の存在自体、自殺報道で知った程度の「他人」によるただの“推認”だ。
初めて自殺のことをツイッターのトレンドで見たときは、「してやられた」と思った。
なぜなら、俺の夢は
「漫画家になって描きたい作品全部描いて、人気作家になって他人から見たら人生の成功者のようになって全て描ききった後に
他人から見たらネガティブな意味など全く無い状態で自殺する」ことだからだ。
この国の未来にはもう国としての希望はほとんどない。
少なくとも多くの国民が、または他国の人たちもそう思っている。
少子高齢化社会。
しかし年金不足。
ビルマ人難民のジャーナリストが各国に住む同じ境遇の人たちにアンケートをとったらしい。
アメリカ、オーストラリア、韓国、日本、Q:今居る国に永住したい?(各50人)
YESと答えた人数はそれぞれ米国50人、豪州50人、韓国20人、日本1人。
理由、難民は日本で年金に加入する権利を持たない。
元々外国人に厳しいこの閉鎖的な国で、50を過ぎて雇用を続けてもらえる外国人などほんの一握りだ。
その上この物価の高い国に年金も雇用も無い状態で暮らすなど「もう下山することはないけど雪山に上る」行為に等しい。
そもそも日本人への年金や雇用が足りないのに閉鎖的な国民性の日本人が難民にそれらを振り分ける訳もない。
(他国へのアピール目的で特別扱いすべきでもないけど)
それでいて雇用が足りないのに「過労」で死ぬ人も、
鬱になって自殺する人も(自殺だけで)年間3万人いるという矛盾も抱えている。
まあ金が無いから給料下がって労働時間UPとかも全然仕方ないことだけど。
労働、裁判、法律、年金、原子力開発、ダム建設、埋め立て、基地問題、
今の日本のシステムの多くが旧時代の遺物であり、時代錯誤もはなはだしいが、
それによって特定の業界への利権システムが数十年レベルで根強く確立してしまっており、
“誰の目にも明らかな問題点が多々あっても並大抵の総理大臣では全権力を行使しても変更することができない”
システムが確立している。
この期に及んでもまだ東京電力を守ろうという勢力が国会だけでもあれだけいるという事実は、
ネットやラジオを主なニュース習得源として利用している多くの国民を更なる『絶望』、もしくは『落胆』に陥れた。
雇用不足 → 過重労働 → 増税 → 国際闘争力低下(輸出額低下 等) → 年金支給年齢を上方修正
そろった。ストレートかな? 5カード?
あと「お金を使いたくないから財布の紐固めて日本では高齢者が大体人口の4分の1いるけど
その“25%”が日本国内のお金を60%所有してる」ってのもある。
それも仕方の無いことだから別にいいけどね。
誰も悪くない。一部の人を除いて。
今後はその“25%”も“60%”もどんどん増える。
今まで「国の金」+「64歳以下の全国民の所持金の合計」=「日本にあるお金のうちの40%」
だったものがそれ以下になるわけだ。
以上の理由から以下の答えが導き出せる。
・若者は老人の為に死ね
・老人は国の都合の為に死ね
そうだね。どちらもお金が無いんだから仕方ない。
誰も悪くない。一部の人を除いて。
ちなみに今年金を貰ってる世代は払った額よりもらえる額の方が5000万円高いらしい。
今の30代以下は逆に5000万円払う額の方が多いらしいね。
地球上にいる自然界の全ての生き物はみんな「心臓が1億5000万回鼓動する」前後が平均寿命だ。
ゾウもネズミもウミガメも魚も小鳥も、病死でも餓死でも捕食されても老衰しても、みんなを平均すれば
「およそ1億5000万回心臓が鼓動する」前後で死んでいく。
人間(およびそのペット)だけは違う。
人間が仮に「栄養価の高い食べ物」「医療」「介護・介助」「身の安全が保障できる町、家」等を持たなければ、
1億5000万回鼓動の法則にしたがって“42歳前後”が平均寿命になっていたはずだろう。
が、今やこの国の平均寿命は、今現在80歳の男女で、あと「男性8年」「女性11年」となっている。
生物学的に見れば「生存」=「種の保存のため」だったはずなので、
それらの意味で役に立たなくなったはずの人間が、若者の生命を脅かしてまで生き続けることは大変な矛盾なのだが、
その矛盾こそが人間が自然界の動物でなく英知を持った上位の生き物である特権なので、
はっきり言って「死にたくない奴は生きてればいい」って思うしかない。
俺は嫌だね。
俺は草食系男子なんだぜ?
仮に好きな女がいて、そいつが別の男を好きならその二人で幸せになればいい、って思うし、
どう考えても土地の広さと食糧需給率には限界があるから日本、ないし世界には限られた人口しか住めない。
その状況下で俺が「夢をある程度かなえ終わった」
もしくは怪我、病気、加齢等の理由で「これ以上夢をかなえることができない」
状態になったときに「枠を譲ってくれ」と言われたら、俺は「うん、わかった」って答えてやりたい。
その謙虚さこそが日本人の悪しき魂だったはずだろう?
年取ってから「今から改心して他人を押しのけてでも生き続けます!」なんて正義の心になんざ金をもらっても目覚めたくないね。
という結論に至ったのが2~3年前で、それ以来『死』は一切怖くなくなった。
ただ今はやりたいことがいっぱいあるから「まだ」死にたくないだけ。
俺はカトリックなので自殺は殺人と同じ重さの罪だ。
だから死んだら地獄に行くことだろう。
それも含め、 悲劇のヒーローっぽくてかっこいい。
今は若いからそう思ってるだけって言われるかもしれないけど、少なくとも今は本気な若者の戯言でした。